最近キレイになった縁側で石を並べ
オンライン展示会をやるようになりました。
はたから見ると、一人で喋りながら
縁側を徘徊している怪しい人なのですが。
縁側を徘徊している怪しい人なのですが。
本人はいたって真剣に楽しんでおります。
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そこで話したオーストラリアのオパールについて
せっかくなのでブログでも残しておこうと思います。
【オパール】
硬度5-6.5
ギリシャ語:オパリオス(色の変化を見る)
サンスクリット語:ウパル(最上の宝石)
ラテン語:オパルス(貴重な石)
オパールの基準
珪酸(二酸化ケイ素)SiO2を主成分とする。
英名:シリカ
圧力や温度の条件により石英(クォーツ)やオパールとなる。
シリカは長石類に次いで自然界で産出量が多い。生体内にも微量に含まれる。
高温→石英に
低温(50℃前後)→オパールに
目に見えないミクロンサイズの珪酸(SiO2)の球が
無数に集まってできている天然のゼリーのようなもの。
無数に集まってできている天然のゼリーのようなもの。
その球が特定のサイズで三次元的に整然と積み重なると
光が球のすき間を通過する時に虹のスペクトルに分かれて光る。
ただ、球のサイズがバラバラだったり重なり方が乱れていると
まったく光らない。
球のサイズが大きいと赤い光を放つが
大きく整然と並んでいるものは珍しいため赤い遊色は価値が高くなる。
と、説明的なことはさくっと終えまして。
オーストラリアオパールの何が面白いかって
”古代の「エロマンガ海」がオパールを誕生させた”
という何からツッコんでいいか分からない状況。
海の名前は置いておいて。
今から1億5000万年ほど前にあったとされる
世界最大の内海エロマンガ海。
黄色部分がかつての内海部分。
オパール鉱山はその中にすっぽりとおさまります。
オパールができるのに必要な水分と珪酸と熱。
これがある条件を満たした場所だったのですね。
そして、古代の海にあった古代生物も
オパール化して見つかっています。
恐竜の牙のオパールとか
もうファンタジーのアイテムだわ!
エロマンガサウルスとかいう首長竜も発見されたとか!
ファンタジー!
エロマンガサウルスとかいう首長竜も発見されたとか!
ファンタジー!
現在はオパールの9割がオーストラリア産ですが
当初はハンガリー産がヨーロッパの市場を賑わせていました。
しかし1890年代にオーストラリアからオパールが発見されると
美しすぎて、君は本当にオパールなのかい?
と言われ
と言われ
さらに、流行りの小説のヒロインが不幸を招くオパールを持っていたり
ミステリー小説の犯人がオパールの指輪をつけていたりと
不運を招くオパールという風評被害が起こります。
不運を招くオパールという風評被害が起こります。
とんだ流れ弾に当たってしまったオパールさん。
そこへ現れた救世主ビクトリア女王。
娘へオパールのジュエリーを送ったり
自身もオパールを好んで身につけていたことで
名誉挽回!迷信もお空の彼方です。
よかったよ、オパールさん。
よかったよ、オパールさん。
そんな感じでざっくりとオーストラリアのオパールのお話でした。
そもそもオーストラリアという大陸が未知で冒険感にあふるる場所。
見たことのない絶景の数々はもちろん
西オーストラリアのアーガイル鉱山から産出する
ピンクダイヤモンド。
さらに44億年前の世界最古の鉱物
ジルコンが発見された場所でもあります。
人類が目にすることができる最も古いものだそうな。
地球が生まれたのが46億年と言われているので
ほとんど地球と同期。
研修とかできっと二人は仲良しに。
楽しくなってきたので
次回はジルコンの話でもしようかなと企んでおります。
予定は未定。
では!